コラム

▼ 赤本の効果的な使い方

教学社から出版されている入試問題の過去問集、通称『赤本』は、受験の必須アイテムです。

志望校を決めると、とりあえず、『赤本』を購入する人が多いです。

でも、その『赤本』をどう使いますか?

問題集として使っている人を、ときどき見かけます。

でも、僕は、その使い方には反対です。

理由は単純です。

過去3年間に出題されたテーマが、翌年の入試問題に出題される可能性は、とても低いからです。
(※例外として、同じような問題を毎年出題する大学があります。その場合は、過去問での練習が効果的です。)

最も出る可能性が低い問題を解くよりは、出題される可能性が高い問題を解いたほうがよいに決まっています。


でも、僕は、皆さんに、『赤本』を購入することを勧めます。

『赤本』を、学習計画を立てるためのデータとして使うためです。

データとして赤本を見るときの、チェックポイントを教えましょう。

  1. 問題の難易度は?
  2. 問題数は?
  3. 解答時間は?
  4. 解答形式は?
  5. 特殊な問題を出題するかどうか?
  6. 配点は?
  7. 過去の出題パターンは?
一つずつ見ていきましょう。

1、問題の難易度について

 難、やや難、標準の3つくらいに分けます。これは、偏差値の高さではなく、難問の出題頻度による分類です。この分類にしたがって、対策に用いる問題集が 違ってきます。どの大学が、どの難易度なのかが分からない人は、ブログで「〇〇大学の物理学習法マラソン」という企画を行いますので、そこを参考にしてみ てください。

2、問題数について

3題または4題のところが多いと思います。3題なら、そのうちの2題は力学と電磁気なので、この分野が占める割合が非常に高くなります。現役生なら、力学 と電磁気をまず、完璧に仕上げるところから始めるとよいでしょう。時間切れになっても、ある程度なんとかなります。また、芝浦工大のように、物理と化学合 わせた6題の中から3題を選ぶという出題形式なら、苦手分野があっても、それを選択しないことで、合格点を取ることができます。このように、問題数によっ ても、対策の優先順位が変わってきますので、まずは、要チェックです。

3、解答時間について、

60分から120分くらいが標準的です。大体1問20〜25分くらいで解かなくてはならない場合が多いようです。学習を始めたときは、解く時間は気にしな くてよいでしょう。11月頃になって、実戦的な問題演習を始めてから時間を測るようにしたらよいと思います。難易度の高い問題を25分で解き終わるのは無 理だと思うかもしれませんが、難関大学の合格平均点は、たいてい5割を下回っているので、「20分で半分くらい解ける」ことのほうが大切です。

4、解答形式について

解答形式には、
5、特殊な問題を出題するかどうかについて

新傾向の問題や、独特の形式で作られた問題を出題する大学があります。前者は慶応大学、芝浦工大(システム工)などで、後者は立命館大学や中央大学などで す。また、たくさんの誘導をつけて空所補充をさせる問題を好んで出題する大学があります。北海道大学や、大阪大学などがそうです。これらの大学に対する対 策としては、同タイプの大学の過去問を解くのがおすすめです。例えば、北海道大学の志望者は、大阪大学の過去問を解くといった感じです。どの大学とどの大 学が同じタイプなのかは、また、別のところで書きます。

6、配点について

配点の大きい科目に、多く時間を割くべきです。ですから、配点をふまえて、数学、物理、化学、英語などに、どのくらいの割合で学習時間を使うのかを決めま す。もちろん、自分が得意か苦手かといったことも関係しますが、配点も考慮して計画を立てましょう。

7、過去の出題パターンについて

大学によっては、「力学はいつも放物運動が出る」とか、「原子分野が必出」とかといった特徴がある場合があります。必ず出る、あるいは、頻繁に出るテーマ は、完璧に仕上げておきましょう。このようなことを知ると知らないとでは、大きく差がついてしまいますので、チェックしておきましょう。


以上1〜7の項目をチェックして、合格への作戦を立てます。問題集を選び、時間の割り振りを決め、計画表を机の前に張りましょう。あとは、実行あるのみで す

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