《たとえ話》で直観的に分かる物理の考え方
5号

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このメールマガジンは、僕が予備校の授業で実際に話している「たとえ話」などを中心に配信します。

なぜ、たとえ話をするかと言うと、数式を使って物理を始める前に、「物理は、こんなことをやりたいんだ」というイメージを描くことができれば、分かりやす さが格段にアップするからです。

物理を難しくしている大きな原因は、その背景にある考え方を知らない点にあるのです。

みなさんが物理に抱いているイメージを、このメルマガで、変えられたらうれしいなと思っています。



では、第5号のスタートです!

■運動を表すのに必要な情報

力学の原理である運動方程式は、「運動の様子」と「力」の間の関係式です。

力学の問題では、「運動の様子」と「力」のうちのどちらかが「秘密!」になっています。

ですから、力学の問題は、およそ次の2通りに分類できます。

(1)物体に働いている力を教えてあげるので、あなたが、この物体の運動の様子を、運動方程式から求めてください。

(2)物体の運動の様子を教えてあげるので、あなたが、この物体に働いている力を、運動方程式から求めてください。

ですから、運動を表すというのは、力学の大きなテーマなんです。

今回は、この運動の表し方についての話です。(たとえ話ではありません)

では、お話モード突入!


★「火の玉を見ました!」★

大木君は、午後6時頃、学校帰りに、火の玉を見ました。

大木君は、携帯電話で、友達の木戸君に、そのときの様子を伝えたいと思いました。

どうやったら、電話で、火の玉の動きを伝えることができるでしょうか?

大木君の電話を聞いてみましょう。


大木:今、学校の帰りで、コンビニの前にいるんだけど、火の玉を見たよ!

木戸:火の玉って、TVで〇〇教授が言っているヤツ? 

大木:そう、その火の玉。それが、海岸のあたりからまっすぐ上にすごい勢いで上がって行って、30メートルくらいのたかさで急に止まったんだ。

木戸:花火じゃないのか?

大木:違うよ。だって、その後、そいつは、1分間ぐらいその位置に静止していたんだから。花火なら、すぐに落ちてくるはずだよ。ニュートン力学がもし
正しいのなら、あれは、花火ではないよ。

大木:そして、その後、右にゆっくり移動してから、急に速度を上げて消え去ったんだ。

木戸:UFOじゃないのか?

大木:それには、答えにくいな。僕は、UFOも火の玉も同じ、プラズマ発光体だと思っているんだから。

★お話終了★

大木君は、火の玉の動きをどのようにして伝えたのか、振り返ってみましょう。

まず、位置について話しています。

「海岸のあたりから」「30メートルくらいの高さ」などです。

次に、速度についても話しています。

「まっすぐ上にすごい勢いで上がって行って」「右にゆっくり移動して」などです。

また、加速度についても話しています。

「急に速度を上げて」などです。

このように、運動の様子は、位置、速度、加速度の3つを用いて表現することが
できます。

このことを覚えておきましょう。

■大槻研時代の思い出

僕は、大学院の修士課程のときに、火の玉で有名な大槻教授の研究室に在籍していました。

当時は、宜保愛子ブームで、それを、完膚なきまでに叩きつぶすという役で、大槻教授もよくテレビに出ていました。

毎週木曜日には、「昼食会」というものがあり、大槻教授を囲んで、研究室のメンバーがお弁当を持ち寄って食事をするという会でしたが、毎回、大槻教授の独 演会状態になっていました。(その話を聞くのは、それなりに楽しかった。)

今でも、なぜか覚えているのは、

「織田無道は、水晶を水の結晶だといっていたが、水の結晶は氷に決まっているだろ!」

という言葉です。今となれば、織田無道という名前も懐かしいですね。

今回は、大槻教授を懐かしみながら、大木君に、いかにも大槻教授が言いそうなことを発言してもらいました。

この文章を書いてから、ちょっと検索してみたら、大槻教授が同じことを言っていました。

こちらで す。

http://www2.athome.co.jp/academy/physics/phy01.html

僕の深層心理にしみ込んでいたのかもしれませんね。

ところで、最近、深夜番組で大槻教授が「しりとり」をしているのを見ました。

久しぶりでしたが、お元気そうでした。まだまだ活躍して欲しいです。

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