《たとえ話》で直観的に分かる物理の考え方
9号
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それでは、第9号のスタートです!
■問いを見る前に、ほとんど終わっている。
今日のメルマガの内容は、
第4号「100題修行」
と関係していますので、一緒に合わせて読んでくださいね。
僕は、予備校の授業でも、このメルマガでも、
「力学の全ての問題は、原理である運動方程式から解ける!」と言い続けてきました。
逆に言えば、「運動方程式だけから全ての問題を説明するのが力学だ」ということになります。
ですから、目の前にある力学の問題も、必ず運動方程式から解けるはずなのです。
だから、「これは、力学の問題だから」という理由で、問1や問2に、何が書いてあるかと関係なく、一行目に運動方程式を書きます。
運動方程式は、
Ma = F
(運動の様子) (力)
という式なので、力が与えられていて、運動の様子が不明ならば、運動の様子を求める問題を解くことになります。
逆に、運動の様子が与えられていて、物体にはたらく力が不明ならば、力を求める問題を解くことになります。
ですから、問題文中に、「物体は静止していました」と書いてあれば、力の様子を求めていく問題が出題されていることが分かります。
※「物体は静止していました。さて、物体はどんな運動をしていたでしょうか?」なんて問いは、ナンセンスですからね。
静止しつづけているとき、物体の加速度は0なので、運動方程式(力のつりあい)は、次のようになります。
0 = F1+F2+F3
(静止) (物体にはたらく力の総和)
これが、問題として成立するためには、F1〜F3の中に、値のわからない力が含まれていて、その力を、上の式から求めるしかありません。
この問題が、力学の問題であるなら、F1〜F3の中の、未知の力を、力のつりあい(運動方程式)から求める以外、やることは無いのです。
ですから、問1を見る前に、「どうせ、問1では、この未知の力を問うに決まっている」と思うのです。
今日のたとえ話は、「問1を見る前に、問1で何を聞かれるかが決まっている」ということをテーマにしました。
では、たとえ話モードへ突入!
★たとえ話「通信添削 Jet会」★
物理の考え方を学ぶための通信添削がありました。
その名は、「Jet会」
高校生のA君とB君も、Jet会員でした。
でも、このJet会は、普通の通信添削とは違い、ちょっと、変わった特徴を持っていました。
1つの問題を、月曜日と水曜日に分けて送ってくるのです。
今週の月曜日に送られてきた問題は、次のようなものでした。
〔問題(月曜日)〕
粗い水平面の上に、質量mの物体を置き、水平右向きに力Fを加えた
ところ静止していた。重力加速度をgとして、以下の問いに答えよ。
(水曜日に続く)
□→F
~~~~↓~~~~~~~~
mg
問題の設定だけが書いてあって、問1、問2などは書いてありません。
A君:「これじゃ、何もできないよ。結局、水曜日にならないと始め
られないじゃないか。」
B君:「‥‥」
水曜日には、問題の続きが送られてきました。
〔問題(水曜日)〕
問1 垂直抗力Nを求めよ。
問2 静止摩擦力Rを求めよ。
※さあ!急いで解答をメールで送って、Jetポイントを獲得しよう!
A君は、水曜日になってから問題を解き始めて、急いで解答を送りました。
翌週には、Jet会報が送られてきました。
そこには、「先週Jetポイントを獲得した会員の皆さんです。」というところがあり、10名の名前が書いてありました。
先着10名が、Jetポイントを獲得できるのです。
その中には、B君の名前がありました。
A君:「僕も大急ぎで解いて送ったけどダメだった。キミはどうやってJetポイントを獲得したんだい?」
B君:「月曜日の問題を見て、ほとんど解いてしまったんだ。」
A君:「だって、月曜日の問題には、問いが書いてないじゃないか。なのにどうやって問いたんだい?」
B君:「これは、力学の問題だから、運動方程式を立てるところまでは、決まっているんだ。」
「そして、物体が静止していると書いてあるから、未知の力を求める出題以外は、考えられないんだ。」
「つまり、垂直抗力Nと、静止摩擦力Rを求める以外には考えられないんだ。だから、水曜日の問題が届く前に、RとNを求めておいたんだ。」
<B君が月曜日にやったこと>
運動方程式によれば、物体が静止しているからには、力の合力がゼロ
↑N
R←□→F
~~~~↓~~~~~~~~
mg
運動方程式
水平:0=F−R
鉛直:0=N−mg
よって、R=F、N=mg
A君:「じゃあ、水曜日には何をしたんだい?」
B君:「送っただけだよ。」
A君:「それでも、新着5位というのは、どういうことなんだろう」
B君:「きっと、水曜日の問題が届く前に、設問をヤマカンで予想して送っている人が4人いるんだよ。」
A君:「よし、僕は、来週、その手で行くぞ!カンには自信があるんだ。」
B君:「でも、間違ったらJetポイントが減ることを忘れないでね。」
★たとえ話終了★
物理の問題を解くときの頭の使い方は、Jet会の添削で身につけることができます。(実際にある添削ではないのでご注意ください)
僕は、設問を見ないで、解答を書き始めます。
「どうせ、ここまではやるに決まっている」という部分が物理にはあるからです。
月曜日の問題を見ただけで、どんどん解答を書くことができる力をつければ、問題を作っている人と同じ視点に立つことができます。
普通の問題を使って、自分でJet会をすることもできますよね。
設問を見る前に、「力学なんだから!」と言いながら解答を書き始めればよいんですから。
このようにして練習すれば、物理の問題を解く頭の使い方が見についてきますよ。
次回は、「慣性力」をテーマにします! お楽しみに!
■編集後記
最近、ブログで、はじめて、トラックバックをしてみました。
コチラ→http://blog.livedoor.jp/tahara_phys/
トラックバックというのは、他の人のブログの記事にリンクを張って、自分の記事を書くというものです。
相手の記事にも、自分の記事へのリンクが張られるところが特徴です。
トラックバックを通して、とてもすてきな出会いがありました。
「パズルと迷路で最強の塾を作る!」というブログです。
このブログの管理人の方と、トラックバックをきっかけにメールのやり取りをして、その考え方にとても共感しました。
そのブログはこちら→http://blog.livedoor.jp/ringo_juku/
「パズルと迷路で最強の塾を作る!」は、近いうちにサイト紹介で詳しく紹介します。このブログ、読んでいると、けっこう、ジーンとくるんです。
※メルマガ紹介で登場した、天野さんの東大合格ノウハウは、
電子ブック「高校中退から東大へ式受験術」にまとめられています。
こちら→http://tinyurl.com/6fo2o
第9号を読んだ感想をお待ちしています。
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