中学、高校と、東京で公立の学校に通い、1年浪人して、早稲田大学理工学部応用物理学科に入学しました。
その後、早稲田大学の大学院に進み、博士課程3年の終わりに中退しました。
専門は、物性物理、複雑系の物理、理論生物学、生物物理などです。
大学院を中退後、予備校講師になりました。
現在、大・中・小規模の3つの予備校で、物理を中心に、化学、数学、理科総合を教えています。
高校生や高卒生の東大クラスからセンターレベルのクラスまでを担当しています。
中規模な予備校では、物理、数学、理科総合を教えています。ここは、講師数がそれほど多くないため、いくつかの科目を兼任します。
物理の講師は僕だけです。物理を選択している受験生は、全て僕の授業を受けることになります。テキストも、僕が作成したオリジナル です。逃げ場はあ りません。(^^;
また、年度によっては、数学を担当することもあります。(大学院時代に、高校で数学講師の仕事をしていたため、数学を教えた経験も 10年以上あります。)
2004年には、総合理科の授業を担当し、高校への出張授業もしました。2005年は、引き続き理科総合A・Bの授業を担当します。
生徒の志望大学は、東大・京大からはじまり、全てのレベルの大学に分布しています。センター試験だけ必要な人もいます。それを、一
人で全部引き受けるのは、大変なことです。
僕は、この予備校で8年間、物理を一人で教えてきました。カリキュラムもテキストもすべて自分で作り、試行錯誤をしながら、実績をあげてきました。
現在で
は、各レベルの受験生が、効果的に成績を上げられるカリキュラムが出来上がっています。理科総合のテキストとカリキュラムも、僕一人で作りました。ここで
の悪戦苦闘が、今の僕の土台になっています。
小規模な予備校では、理科系の講師が少ないので、理系の科目を全て教えています。2004年は、物理、数学、化学、総合理科の授業
に加え、生物の質問に答えた
り、医療看護系の小論文の指導をしたりしました。ここのテキストも、全て自分で作っています。
ここでは、上の2つでは味わえない、とても貴重な経験をさせてもらっています。
それは、目の前で「分からない!」と言っている生徒に向かって、物理講師としてでも、数学講師としてでもなく、「田原真人」が知っている知識をフル
活用して教
えるという経験です。
答えられない質問には、「うーん。分かんないなあ」と言いながら、一緒に調べます。
そんなときには、自分には、こんなに分からないことがあって、自分は、彼らの本の少し前を歩いているだけなのだという気持ちになります。
教壇からマイクを使って一方的に話していると、肥大してしまいがちな自己イメージを、等身大に戻すことができる、
こんな瞬間を、僕は、大
事にしています。
予備校講師になって以来、他にもいくつかの予備校にお世話になりましたが、この3つは、2005年に至るまで5年以上続けていま
す。
ここまで見ていただいたように、僕は、出講している予備校の規模もいろいろだし、教えている教科も5つもあります。
特に、予備校の講師で3科目以上を教えている人を、僕はあまり聞いたことがありません。
これは、自分で選んでそうしています。
その理由は、次のようなものです。
僕は、大学院時代に「複雑系の物理」というものに関わっていました。これは、単純な因果関係に分けられないものを、複雑なまま理解しようとするもの
です。
その中で、強く感じてきたのは、
「サイエン
スを物理、化学、生物、地学などと分けてはいけない。全部学んで、初めて分かることがある!」
ということなんです。ですから、理系全科目を教えています。
「理科を全
部学ん
で、初めて分かること」の代表例は、環境問題です。環境問題のような、多くのものが複雑に絡み合っている問題は、その一部分を取り出して論
じても理解できないのです。全体を大まかにつかむことのほうが、はるかに大切です。
大学受験の物理は、現象を簡単な因果関係にまで分解できるようなものしか扱いません。
でも、実際には、そのように分割できないものがたくさんあります。
複雑系が対象としているような現象です。
この数年間、このような現象(複雑系)について、もっと、何か行動を起こしたいと思いつづけてきました。今回の教育課程の変更で、新しく加わっ
た理科総合は、そんな僕にはピッタリでした。
理科総合って何?という人は、こちらを
ご覧
下さい。
理科総合A・Bの両方を学ぶと、一通りの理科全科目の知識を身
につけられます。理科を総合的に学んで、科学の全体像をつかむことができると、、環境問題などを考える基礎が固まります。
ただし、問題もあります。