予備校講師によるセンター理科総合学習法
5号
こんにちは、予備校講師の田原真人(たはらまさと)です。
第4号で書いたように、予備校での理科総合での授業が始まったので、このメルマガも、配信頻度を上げていこうと思います。
また、入試情報だけでなく、学習内容についても配信していく予定ですのでご期待ください。
それでは、第5号のスタートです!
■第1講 理科総合Aの講義より
(1)物質の構成
自然は、物質から構成されています。
どのような物質から構成されているかを調べるために、まず、物質をより分けなくてはなりませんね。
まず、大きく混合物と純物質に分類します。
〇混合物:2種類以上の物質が交じり合ったもの。(空気、海水など)
→ろ過、蒸留、抽出、クロマトグラフィーなどによって分離・精製する。
〇純物質:一種類の物質から出来ているもの。
・単体:1種類の元素からなる物質
・化合物:2種類以上の元素からなる物質
※化合物が純物質に分類されているのが間違えやすいので注意です。
(2)原子の構造
全ての物質は、原子から構成されています。
だから、自然が無限に多様に見えても、そこには、原子と原子が結合する規則が存在して、その規則性を用いて理解することができるのです。
その規則性を表にまとめたのが周期表です。
化学は、周期表に現れる規則性に基づいて自然を理解していくことを目的としています。
〇原子核:陽子(正電荷を持つ)と中性子(電荷を持たない)からなり、これらは、ほぼ質量が等しい。
〇電子:陽子と同じ大きさの負電荷を持つ。陽子の1/1840の質量しかないため、原子の質量のほとんど全ては、原子核のものだと思ってよい。
〇原子番号:陽子数
〇質量数:陽子と中性子の合計数
※中性指数は、質量数から原子番号を引くことによって求められる。
〇同位体:原子番号は等しいが、中性子数が異なる原子を互いに同位体と言う。
(3)元素の周期律と電子配置
元素の性質に現れる規則性は、電子配置によっている。だから、元素の性質をグループ化して並べてある周期表は、電子配置を反映している。
〇電子配置:原子核のまわりの電子は、内側からK殻、L殻、M殻、N殻‥と続く電子殻に配置される。それぞれの電子殻には最大数が決まっていて、典型元素
では、原子番号が増加するにつれて、内側から順に占められていく。
それぞれの電子殻の最大数は、
K:2個 L:8個 M:18個(8個で一応の安定状態)N:32個
〇価電子:結合に関係する電子
周期表から、電子配置を読み取ってみよう。
1 2 3 4 5 6 7 8
K殻
H
He
L殻 Li Be B C N O F Ne
M殻 Na Mg Al Si P S Cl Ar
N殻 K Ca
左上から順に、電子が占められていく。K殻は2個でいっぱいだから、次の行に書くことにする。
L殻は8個でいっぱいだから、8個まで書いたら次の行に書くことにする。
このようにして表にまとめたのが、上記の周期表だ。
例えば、上の表から、Mgは、K殻に2個、L殻に8個、M殻に2個、電子が配置されて
いることが分かる。
(4)イオン
〇電解質:水溶液が電流を通す物質。イオンになって溶ける。
〇非電解質:水溶液が電流を通さない。
〇イオン:電荷を持った原子や分子の小集団
・陽イオン:安定な電子配置(閉殻構造)を取るために電子を放出して、正に帯電している。
・陰イオン:安定な電子配置(閉殻構造)を取るために電子を吸収して、負に帯電している。
(5)イオン結晶
〇イオン結合:陽イオンと陰イオンの間に働くクーロン力による結合
〇イオン結晶:イオン結合による結晶。硬く、融点が高いが、もろい。
■理科総合A/Bの赤本
教学社から、理科総合A/Bの赤本が発売しています。といっても、理科総合は、新課程になって新しく始まった科目なので、過去問はないですよね。
目次を見てみると、昨年までの「総合理科」の過去問に、大学入試センターが発表している「サンプル問題」をつけて発売しているようです。
独自の出題分析を書いているそうなので、近日中に手に入れて、内容を確認しようと思います。
読み次第、このメルマガにレビューを書きますね。
正直、総合理科と理科総合の範囲は、大分異なるので、それを「理科総合A/B」として販売するのはいかがなものかと思います。
★お知らせ
「理科総合でセンター突破!3つの必勝法」を無料ダウンロードできます。(PCから)
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http://rikasougou.com/rikareport-1.html
レポートを読んだ方の感想は、こちらから見れます。
→ http://blog.livedoor.jp/rikasogo/archives/20450873.html
■編集後記
理科3つ受けて、よいものを2つ使うという選択をする受験生も、たくさん、見かけます。理科総合が始まって、新しく出てきた戦略ですね。
いずれにしろ、入試対策に向けて、短期間で効果的な学習ができるかどうかがカギになりますね。
それでは、第6号をお楽しみに
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